
超電導MRI装置

ヘリカルCT装置

X線テレビ装置

骨密度測定装置
画像診断室では、最新の超電導MRI装置(平成29年4月1日導入)、X線CT装置、 X線テレビ装置、一般X線撮影装置、外科用イメージ、骨密度測定装置(橈骨測定のDXA装置)、 デジタルX線画像診断システム等を使用して診断を行っています。
(1)超電導MRI装置
「MRI装置(磁気共鳴画像診断装置)」は強い磁気を使用し、体の中を観察しようとするもので、 被爆がないので、通常は患者さんには無害な検査です。一般レントゲン写真では見ることのできない、 軟骨や靱帯、半月板、腱、筋などを描出することができます。したがって単純レントゲン写真では 特定することが困難な疾患に対する診断に非常に有効です。尚、MRI検査は完全予約制で行っております。 医師より撮影を勧められた方はお電話でご予約下さい。MRIで撮影した症例の写真です

頸椎のMRI画像
この画像は、頸椎の中心部を縦方向に5mm厚で撮影した写真で、頸椎椎間板ヘルニアの症例です。
頸は7個の頸椎からなっており、頸椎の間には椎間板という軟骨が挟まれています。この椎間板が異常をきたし突出したものが椎間板ヘルニアです。 画像をよく観察すると、正常な椎間板は少し横に長い楕円形の円盤を示し、その後方の脊髄(神経)は圧迫されていません。 しかし、異常をきたした椎間板は、形が変形し、後方に突出して脊髄(神経)を圧迫します。 画像は頸椎の5番目と6番目の間に椎間板ヘルニア(矢印)が存在します。 これが頸の痛みや手のしびれ等の原因となります。
頸は7個の頸椎からなっており、頸椎の間には椎間板という軟骨が挟まれています。この椎間板が異常をきたし突出したものが椎間板ヘルニアです。 画像をよく観察すると、正常な椎間板は少し横に長い楕円形の円盤を示し、その後方の脊髄(神経)は圧迫されていません。 しかし、異常をきたした椎間板は、形が変形し、後方に突出して脊髄(神経)を圧迫します。 画像は頸椎の5番目と6番目の間に椎間板ヘルニア(矢印)が存在します。 これが頸の痛みや手のしびれ等の原因となります。

腰椎のMRI画像
この画像は、腰椎の中心部を縦方向に7mm厚で撮影した写真で、腰椎椎間板ヘルニアの症例です。
画像の左側が腹側、右側が背側です。腰は5個の腰椎からなっており、 頸椎と同様に、腰椎の間には椎間板という軟骨が挟まれており、 この椎間板が異常をきたし突出したものが椎間板ヘルニアです。 画像をよく観察すると、正常な椎間板は少し横に長い楕円形の円盤を示し、 その後方の神経は圧迫されていませんが、異常をきたした4番目と5番目 の間の椎間板(矢印)は、形が変形し、後方に突出して神経を圧迫しているのがよく分かります。これが腰痛や足のしびれ等の原因となります。
画像の左側が腹側、右側が背側です。腰は5個の腰椎からなっており、 頸椎と同様に、腰椎の間には椎間板という軟骨が挟まれており、 この椎間板が異常をきたし突出したものが椎間板ヘルニアです。 画像をよく観察すると、正常な椎間板は少し横に長い楕円形の円盤を示し、 その後方の神経は圧迫されていませんが、異常をきたした4番目と5番目 の間の椎間板(矢印)は、形が変形し、後方に突出して神経を圧迫しているのがよく分かります。これが腰痛や足のしびれ等の原因となります。


膝のMRI画像
この画像は、膝の中心部を斜縦方向に3mm厚で撮影した写真で、左側が正常、右側が 前十字靱帯断裂の症例です。
膝関節は、大腿骨、脛骨、膝蓋骨の骨要素と、関節包、靱帯、半月板等から構成される複雑な部位です。 今回はこの内、大腿骨と脛骨を支持する帯状の結合組織である前十字靱帯の疾患を示し ます。左側の正常な前十字靱帯は、大腿骨から脛骨にかけて左斜め下方へ、連続する低 信号、つまり黒い帯として現れています。(矢印)しかし、右側の前十字靱帯は断裂により、不連続となり、その断裂部位(矢印)は不明瞭腫瘤状となり靱帯の信号強度が上昇、つまり、白く現れます。 これにより前十字靱帯の断裂が診断されます。 前十字靱帯断裂により膝の不安定性を招くことになります。
膝関節は、大腿骨、脛骨、膝蓋骨の骨要素と、関節包、靱帯、半月板等から構成される複雑な部位です。 今回はこの内、大腿骨と脛骨を支持する帯状の結合組織である前十字靱帯の疾患を示し ます。左側の正常な前十字靱帯は、大腿骨から脛骨にかけて左斜め下方へ、連続する低 信号、つまり黒い帯として現れています。(矢印)しかし、右側の前十字靱帯は断裂により、不連続となり、その断裂部位(矢印)は不明瞭腫瘤状となり靱帯の信号強度が上昇、つまり、白く現れます。 これにより前十字靱帯の断裂が診断されます。 前十字靱帯断裂により膝の不安定性を招くことになります。
(2)X線CT装置
当診断室では最新の「ヘリカルCT(スパイラルCT)装置」を導入しています。 スパイラルCTはX線管(X線を放射する管状の部品)が患者さんの 撮影部位の周囲を相対的にラセン状に連続回転して短時間に連続した 画像が得られます。 しかも立体的な三次元画像の表示が可能です。 検査を受ける方はベットの上に静かに横になっていただくだけです。 検査の部位にもよりますが、約5分で終了します。スパイラルCTで撮影した症例の写真です
股関節のCT画像(3次元画像)

股関節部を下から(足裏の方から)見た画像で左側が右股関節

右股関節(こかんせつ)

左股関節
この画像は、右股関節脱臼骨折(こかんせつだっきゅうこっせつ) で整復固定術の手術後に血行障害により大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし) が生じた症例です。
スパイラルCTで撮影した股関節部の画像データから、 ボリュームレンダリング法 (注1)を用いて3次元画像を作成したものです。 左股関節の大腿骨頭(だいたいこっとう) ↓ が右股関節のそれと比較して強く変形しているのがよくわかります。 このように3次元画像を作成することにより、複雑な骨性形態をわかりやすく描出できます。
注1:表面情報だけでなく、内部情報も含めた3次元画像構築法
スパイラルCTで撮影した股関節部の画像データから、 ボリュームレンダリング法 (注1)を用いて3次元画像を作成したものです。 左股関節の大腿骨頭(だいたいこっとう) ↓ が右股関節のそれと比較して強く変形しているのがよくわかります。 このように3次元画像を作成することにより、複雑な骨性形態をわかりやすく描出できます。
注1:表面情報だけでなく、内部情報も含めた3次元画像構築法